君の隣にいられたなら。
第2話 好きな人
「好きです、付き合ってください」
旧校舎に繋がる渡り廊下。
外の風が暖かいけど、私の心はひんやりしていた。
冷や汗も止まらない。
告白現場に遭遇してしまった。
慌てて身を隠したけれど、ちゃんと隠れられたかな?
告白されている相手が、綺音であることがわかるくらいにガッツリ見えちゃったから、相手もしっかり見えちゃってるかもしれない。
カバンを抱えて、頭も抱える。
綺音、早速告白されている。5月なのに。
中学の頃から変わらずの人気だなあと思う。
特に部活に入部したわけでもないのに、校内中にその顔は知れていて、そう思うとサッカー部に入っていた中学の頃よりモテているのかも知れない。
好きだなんて、よくストレートに伝えられるなあ。
感心しちゃう。
素敵だなあとも、かっこいいなあとも思う。
「ごめんね。好きな人がいるんだ」
この人も、本当に素直だな……。
……好きな人、いるんだ。
新しく、好きな人できたんだ。
良かった。
綺音は前に進んでる。
そんなことを思う反面、寂しいとも感じる。
旧校舎に繋がる渡り廊下。
外の風が暖かいけど、私の心はひんやりしていた。
冷や汗も止まらない。
告白現場に遭遇してしまった。
慌てて身を隠したけれど、ちゃんと隠れられたかな?
告白されている相手が、綺音であることがわかるくらいにガッツリ見えちゃったから、相手もしっかり見えちゃってるかもしれない。
カバンを抱えて、頭も抱える。
綺音、早速告白されている。5月なのに。
中学の頃から変わらずの人気だなあと思う。
特に部活に入部したわけでもないのに、校内中にその顔は知れていて、そう思うとサッカー部に入っていた中学の頃よりモテているのかも知れない。
好きだなんて、よくストレートに伝えられるなあ。
感心しちゃう。
素敵だなあとも、かっこいいなあとも思う。
「ごめんね。好きな人がいるんだ」
この人も、本当に素直だな……。
……好きな人、いるんだ。
新しく、好きな人できたんだ。
良かった。
綺音は前に進んでる。
そんなことを思う反面、寂しいとも感じる。