悪魔なあなたと結婚させてください!
お弁当に箸を伸ばしながら言う明里。
「勇気?」

「うん。私今度はじめて自分でプレゼンするの」
「え、本当に!?」

明里は新作文具を作る部署にいる。
幸も本当はその部署を希望していたのだけれど、念願は叶わなかった。

「私なんてダメだって思ってたけど、でも頑張んなきゃだよね」
前向きな明里の意見に幸はもう1度立ち上がった。

目標の2キロはまだ達成していない。
それなのに明里は自分を見て勇気を出さないといけないと思ってくれた。

それなら私は、もっともっと頑張ろう。
「私もう少しランニングするから、明里はそこで見てて」

そう言うと明里はちょっとだけ驚いた表情を浮かべて、そして微笑んだ。
「わかった。ここから応援してる」

「うん」
そうして幸はまた走り出したのだった。
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