悪魔なあなたと結婚させてください!
☆☆☆

帰宅後もアレクとふたりで2キロをランニングした。

合計6キロもランニングしたことなんて、きっと人生で1度も経験したことがない。

「なかなかやるじゃないか」

走り終えた頃のアレクはなんだか満足げで、何度も何度も幸の頭を撫でてきた。

「こ、子供じゃないんだから」
と、文句をいいつつも幸の頬は赤く染まる。

まるでアメとムチで調教されているような気がしてくるけれど、アメ部分が好きすぎて拒否できないのは本当のところだった。

「料理のアプリでも取ろうかなぁ」
夕飯も野菜中心の料理を作っていたとき、幸はポツリとつぶやいた。

料理をすることは嫌いじゃないけれど、ずっと自結から遠ざかっていたからレシピがわからない。
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