悪魔なあなたと結婚させてください!
万年、後輩からも上司からも目の敵にされているような自分に励ます権利なんてない。

そう思い直して幸は明里の隣から立ち上がり、軽くウォーミングアップを開始した。

ここで走り始めた時はストレッチなんてしていなかったけれど、こうした方が走りやすくて体が軽くなることがわかってからは、ちゃんとウォーミンブアップをするようになった。

「じゃ、今日も応援してね」
「うん」

明里はそう答えると屋上を走る幸の見守ったのだった。
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