悪魔なあなたと結婚させてください！
抱きしめられる
帰宅した幸はまっさきに今日の出来事をアレクに伝えた。
「ねぇ、私今日頑張ったんだよ」

「あぁ、そうみたいだな」
アレクは今日の出来事を自分の目に映し出して頷いた。

リアルタイムでは見ていなかったみたいだけれど、こうして録画機能までついているなんて、なんて便利なんだろう。

重要な会議の様子とかも録画しておいてくれないだろうか、なんてことを考えてしまう。

「よく頑張ったな。さすが俺の嫁候補だ」
アレクはそう言うとなんの前触れもなく幸を抱きしめた。

今までも空を飛ぶときとかに抱きしめられたことはあったけれど今回はなんだかちょっと違う。

背中に回されている両手が優しくてドキドキしてしまう。
「ア、アレク……」

戸惑っているとすぐに両手を離されてしまってちょっと残念な気持ちになる。
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