悪魔なあなたと結婚させてください!
☆☆☆
初めて入るカフェだったけれど静かなBGMが流れる店内の雰囲気は悪くなかった。
床もテーブルも椅子も焦げ茶色で、長時間座っていたくなるような空間になっている。
カウンターの奥からただよってくるコーヒー豆の匂いもいい香りだ。
幸とアレクのふたりはブラックコーヒーだけを注文した。
メニュー表にはおいしそうなケーキやサンドイッチもあったけれど、ここで高カロリーなものを摂取しては意味がないと、ふたりともわかっていたからだった。
昔の幸から写真を見た瞬間誘惑に負けてなにかしらの食べ物を注文していたに違いない。
だけどここまで痩せたことは幸の自信にもつながってきていた。
あと10キロ。
できればあと20キロくらい減量に成功すれば、すべてが上手くいくような気がしている。
苦味のあるブラックコーヒーを口に入れると目が覚めるような思いだった。
「新しい服も買ったし、夕飯前にランニングでも行くか」
「やっぱりランニングは行くんだ」
初めて入るカフェだったけれど静かなBGMが流れる店内の雰囲気は悪くなかった。
床もテーブルも椅子も焦げ茶色で、長時間座っていたくなるような空間になっている。
カウンターの奥からただよってくるコーヒー豆の匂いもいい香りだ。
幸とアレクのふたりはブラックコーヒーだけを注文した。
メニュー表にはおいしそうなケーキやサンドイッチもあったけれど、ここで高カロリーなものを摂取しては意味がないと、ふたりともわかっていたからだった。
昔の幸から写真を見た瞬間誘惑に負けてなにかしらの食べ物を注文していたに違いない。
だけどここまで痩せたことは幸の自信にもつながってきていた。
あと10キロ。
できればあと20キロくらい減量に成功すれば、すべてが上手くいくような気がしている。
苦味のあるブラックコーヒーを口に入れると目が覚めるような思いだった。
「新しい服も買ったし、夕飯前にランニングでも行くか」
「やっぱりランニングは行くんだ」