悪魔なあなたと結婚させてください!
ダサメガネだけは買い替えていないからどうにもなっていないけれど、顔が変わってきたおかげで、そのメガネがダサ可愛いと思われる程度にはなってきていた。

「キレイになったのに、まだランニングをやめないんだね」
昼休憩の屋上で明里と一緒にランニングする日課も変わらない。

「やめたらすぐにリバンウンドしちゃうから」
一旦痩せたからと言って油断しないようにと、トレーナーの人にも言われている。

体重がキープできるようになるのはダイエットが終わってからまだ先だと。
ダイエットが終わっていない幸からすれば、それは先の先になるはずだった。

「幸ちゃんって意外とストイックだったんだね」
驚きの顔を浮かべる明里に幸はなんとも返事ができなかった。

幸だって、自分がここまで頑張れるなんて思っていなかった。
ここまで頑張れたのはアレクの存在があるからだ。
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