悪魔なあなたと結婚させてください!
☆☆☆

うえ、流石に昨日は飲みすぎたのかも。

翌日の朝、いつにも増して膨れ上がった自分の顔を洗面所で確認して幸は青ざめる。

顔はむくんでパンパンだし、新しく吹き出物もできている。
これはファンデーションでも隠せなさそうだ。

仕方ないかとすぐに諦めて洗顔だけしてキッチンへ向かう。
昨日あれだけ食べて寝たのに朝になればちゃんとお腹が減っている。

だけど食べることが大好きなのでさっそくパンを2枚焼きはじめた。

1枚には焼く前にバターをたっぷり塗って、もう1枚にはチョコレートソースをかけた。

「最高!」
苦めのコーヒーを入れた朝食はまさに最高!

少し焦げたところもおいしくいただいていると、あっという間に出勤時間が来てしまった。
永遠に朝ごはんの時間ならいいのに。

そんなことを考えながら幸は今日もアパートを出て仕事へ向かったのだった。
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