悪魔なあなたと結婚させてください!
☆☆☆
昼休憩のときは決まって社食を使う。
ワンコインで定食が食べられるし、幸がいる会社の社食は量も多いし、種類も豊富だった。
「幸ちゃん、いらっしゃい。お疲れ様」
この社食ができた当初から働いている『食堂のおばちゃん』が、声をかけてくれる。
プクプクと太っているけれど、愛嬌があっていつもニコニコしていて評判がいい人だった。
「おばちゃん、カツ丼ちょうだい」
午前中は席を立たずに仕事を頑張ったから、お腹はペコペコだった。
注文しながら、そういえば自分はどんな嫌がらせを受けても食欲がなくなった経験がないなぁと考える。
嫌なことがあるとすぐに食欲を無くして食べられなくなってしまう人のことが信じられなかった。
「あいよっ。幸ちゃんは沢山食べてくれるからこっちも嬉しいよ。まわりに流されてダイエットなんてしちゃいけないよ」
「あははっ。そんなことしないよ」
幸は本気でそう答えていたのだった。
昼休憩のときは決まって社食を使う。
ワンコインで定食が食べられるし、幸がいる会社の社食は量も多いし、種類も豊富だった。
「幸ちゃん、いらっしゃい。お疲れ様」
この社食ができた当初から働いている『食堂のおばちゃん』が、声をかけてくれる。
プクプクと太っているけれど、愛嬌があっていつもニコニコしていて評判がいい人だった。
「おばちゃん、カツ丼ちょうだい」
午前中は席を立たずに仕事を頑張ったから、お腹はペコペコだった。
注文しながら、そういえば自分はどんな嫌がらせを受けても食欲がなくなった経験がないなぁと考える。
嫌なことがあるとすぐに食欲を無くして食べられなくなってしまう人のことが信じられなかった。
「あいよっ。幸ちゃんは沢山食べてくれるからこっちも嬉しいよ。まわりに流されてダイエットなんてしちゃいけないよ」
「あははっ。そんなことしないよ」
幸は本気でそう答えていたのだった。