悪魔なあなたと結婚させてください!
知っていたことだ。

だけどあのコンビニの従業員さんたちはみんな優しくて、こんな自分にも笑顔で接してくれていた。

だから行くことも恥ずかしくなかったのに……。
ようやく歩調を緩めたとき、幸はボロボロと泣いていた。

会社にも、コンビニにも自分の居場所がないような気がした。
これからどこで買い物すればいいんだろう。

こんな悩みもきっと、普通の人なら抱かなくてもよかったのに。
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