悪魔なあなたと結婚させてください!
どこで眠っていたのか聞くと、別に眠る必要はないから夜の街を散策していたのだと答えられた。

そこで2度ほど警察から職務質問を受けたと聞いて驚いた。
悪魔は姿を消したりはできないようで、普通に回りの人からも見えているみたいだ。

黒尽くめの男が夜中街を徘徊していたら、そりゃあ警察もビックリするだろう。
これからはアレクに新しい服を買って、夜は出歩かないように注意しないといけない。

そんなことを考えなが仕事をしているとあっという間に昼がやってきた。
幸はしっかりとデータを保存して社食へ向かう。

「お疲れ様! 今日はうな重があるよ!」
食堂のおばちゃんの元気な声を聞くとすぐに疲れなんて吹き飛んでしまう。

「うな重?」
今日は土用の丑の日だっけ?

と、考えていると普段よりも値が張るけれど、ちゃんとしたうな重が作られているのが見えた。
< 58 / 80 >

この作品をシェア

pagetop