悪魔なあなたと結婚させてください!
☆☆☆
それは幸がこの会社に入社して1年目のことだった。
2月14日のバレンタインの日。
先輩である中川はすでに社内の人気者になっていて、バレンタインの日にはいくつものチョコレートをもらっていた。
その中にはきっと本命チョコもあったと思う。
幸は他の社員たちと同じチョコレートを用意して、なんでもないのを装って中川に手渡した。
『これ、中川さんもどうぞ』
そう言って小さな箱を渡した時、中川は笑顔で受け取ってくれた。
他の女性社員たちも、他の社員たちと同じチョコレートだと気がついていたので文句を行ってくる人はいなかった。
だけど、幸は中川のチョコレートにだけ手紙を添えていた。
もしも中川が会社にいる間に幸のチョコレートの包み紙を開けてくれたら、そのときには勇気を出すつもりで《仕事が終わったら屋上で待っています》とだけ書いた。
それは幸がこの会社に入社して1年目のことだった。
2月14日のバレンタインの日。
先輩である中川はすでに社内の人気者になっていて、バレンタインの日にはいくつものチョコレートをもらっていた。
その中にはきっと本命チョコもあったと思う。
幸は他の社員たちと同じチョコレートを用意して、なんでもないのを装って中川に手渡した。
『これ、中川さんもどうぞ』
そう言って小さな箱を渡した時、中川は笑顔で受け取ってくれた。
他の女性社員たちも、他の社員たちと同じチョコレートだと気がついていたので文句を行ってくる人はいなかった。
だけど、幸は中川のチョコレートにだけ手紙を添えていた。
もしも中川が会社にいる間に幸のチョコレートの包み紙を開けてくれたら、そのときには勇気を出すつもりで《仕事が終わったら屋上で待っています》とだけ書いた。