悪魔なあなたと結婚させてください!
☆☆☆

苦い思い出に顔をしかめながらうな重特盛りをかきこむ。

少しのスパイスとしてにんにくの香りがしていて、なんとなく元気が出る気もする。

が、今はそれどころじゃない。
後方から聞こえてくる朋香と和美の笑い声。

これ以上なにか言われてはたまらない。

幸はまた、あの告白のときと同じように逃げるようにして社食を出たのだった。
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