悪魔なあなたと結婚させてください!
ようやくそう質問すると、アレクが鼻を押さえて顔をしかめる。
「お前、昼間何を食べた?」

「何って……うな重だけど」
特盛りだったという部分は伏せておいた。

「うな重? なにか匂うぞ?」
顔をよせてくんくんかがれると思わず顔が赤らんでしまう。

イケメンにこんな至近距離で顔を見つめられたことなんてない。
「あ、そういえばちょっとだけにんにくが入ってたかも」

「お前なぁ、そういうのを職場で食うな!」
呆れ顔で言われてムッとしてしまう。

食うなと言われても社食のメニューであったものだし、にんにくが入っているなんて思っていなかったのだから仕方ない。

食べても、エチケットとして口臭は気にしていたし。
「文句を言いにきたの?」
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