悪魔なあなたと結婚させてください!
は??
予想外の言葉に幸はまばたきを繰り返す。

小さな目がせわしなく動く。
「晩御飯はヘルシーなものにいして、コンビニ弁当は控えろ」

言いながらさっさと歩き出すアレクにあわててついていく。
「ちょっと待ってよ、なによそれ!」

いきなりあれこれと制限をつけられて幸は怒りに目を吊り上げる。

「なにそれじゃなくて、言ったとおりだ。それがお前の願いを叶えるために必要なことだからだ」

「はぁ!?」
ますます意味がわからない。

そもそも私の願いはアレクと結婚することだ。
そんなのさっさと叶えてくれればいいだけだ。
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