悪魔なあなたと結婚させてください!
スパルタ
仕事終わりにビールを飲まないなんて何年ぶりだろう。
幸は台所でキャベツのスープを作りながら考えた。

学生時代はアルコールに弱くてあまり飲まなかったけれど、仕事を初めてよく飲むようになった。

最初は社会人になって付き合いが増えたことが原因だったけれど、次第にストレスがかかると飲むようになった。

そのストレスは毎日繰り返される朋香と和美の存在に及んできて、それから先はもう毎日飲まないとやっていけない体になっていた。

今だって、料理をしながらももう飲みたくて仕方ない。
ビールひと缶だけでいいから飲みたい。

だけどそんなことを言えば悪魔がなにをしてくるかわからないから口に出すこともできず、仕方なくスープ作りに専念していた。
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