悪魔なあなたと結婚させてください!
「悪魔は人間のご飯を食べられるの?」
「あぁ。食べなくてもいいが、食べられなくもない」

どっちつかずで都合のいい感じにできているみたいだ。

向かい合って座ってできたてのスープを口にいれると野菜の甘味が広がっておいしい。

「おいしい」
我ながら上出来だったのでつい口に出して言ってしまった。

自画自賛するなと言われるかと思ったが、アレクもスープを飲んで満足そうな顔をしている。

どうやら料理の味は合格点だったみたいだ。
そう思ったときだった。

ふと我に返ってみると今自分はイケメンと一緒にご飯を食べているのだということに気がついた。

しかも向かい合って、まるで夫婦みたいに。
< 79 / 80 >

この作品をシェア

pagetop