悪魔なあなたと結婚させてください!
アレクが差し出してきたのはコンビニの袋だった。
幸はパチパチとまばたきをしてそれを見つめる。

「コンビニに行ってきたの?」
「あぁ。あ、金は借りた」

当然のようにそう言って財布を投げてよこす。
幸はそれを受け取ってからコンビニの袋の中を確認した。

入っていたのはサラダとお粥、それに豆腐だった。
どれもこれもヘルシーなものばかりで幸の頭がクラリとしてくる。

「これが夜食だ」
「で、でもラーメン……」

すっかりラーメンの口になっていた幸をアレクが睨みつけた。
「いいから食え。それでさっさと寝ないと体に悪いぞ!」

渋々お粥をレンジで温めでお皿にうつす。
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