何があってもどこにいても、僕は君だけを愛してる
後ずさった拍子に足がもつれ、リビングのほうに倒れ込む。柚香が覆いかぶさり、再び唇が迫ってくる。

「頼むから、僕をからかわないで」

柚香はあおむけの遼に馬乗りになってワンピースを体から抜き取り、ショーツ一枚になった。腰に縛られたひもが緩んで、やっと自由になった両手で、遼は柚香の股の下から這い出ようと試みた。

「からかってなんかない。先生こそ、とぼけないで」

自分のあいまいな態度が、柚香に勘違いを引き起こさせた。なんとか事態を収拾したい。

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