何があってもどこにいても、僕は君だけを愛してる
背筋に電流が走る。裸の若い女に大切な場所を舐めさせている姿を見下ろされ、全身から冷たい汗が噴き出るのを感じた。


「違うんだ花ちゃん」


立ち上がろうとしても柚香がローブにしがみついてなかなか離れない。

花はふいっと背中を向けて、足音も立てずに玄関から出て行った。


仕方なく柚香に掴まれたバスローブから体を抜き取って花を追いかけたが、玄関先で自分が全裸であることに気づいて、花の軽自動車が遠ざかるのを泣きそうな顔で見送るしかなかった。


「見られちゃったね。どうする?私たち」


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