何があってもどこにいても、僕は君だけを愛してる
自分に気がある素振りを見せる女性にめざとく反応し、甘い態度や女を喜ばせる言葉を駆使して誰彼構わずベッドに誘い込んでいたのを思い出す。

結婚後も女遊びが辞められず「不倫は結婚生活のスパイス」などと言い放ち、しまいには妻を苦しめることになった。

あの頃の自分は、一体何をどうしたかったのか…過去の自分に苦笑いが起きる。



ひろ子のギャラリーでは、ひろ子の他に若い男が遼を待っていた。20代中ごろの顔だちの美しい青年で、上質な服に身を包んでいた。

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