腹黒王子とめぐるの耽溺日誌
ピンポーンと、インターフォンを鳴らす。
あれ以来隼瀬君の家に来れてなかったから顔を出さないとなぁと思い、雨の中傘をさしながら応答が来るのを待つ。
あんまり期間が空きすぎると、見捨てられたって
思うかもしれないからね。
少しの間待っていると、インターフォンから『来たのか』と呆れた返事が返ってきた。
『最近顔を出さないからもう来ないかと思った』
「来るって言ったじゃん。今日は対面で話してくれないの?」
『生憎、雨の中お前なんかと話してやるほどお人好しじゃないんだ。早く帰れ』
なんて無愛想な奴だ。こっちは雨の中来てやってるのに。
相手の反応にムッと来るも、確かに一方的に来たのはこっちかもと思い直す。
(今日は話してくれないかなぁ)
しばらく待っても来なかったら大人しく帰ろうという結論に至ったので、もう少し待ってみることにした。
……5分ぐらい待っても出てこない。
向こうは今日話す気はないのかなぁと思い、大人しく帰ろうとすると、不意に鉄の扉が動くのが見えた。
あれ以来隼瀬君の家に来れてなかったから顔を出さないとなぁと思い、雨の中傘をさしながら応答が来るのを待つ。
あんまり期間が空きすぎると、見捨てられたって
思うかもしれないからね。
少しの間待っていると、インターフォンから『来たのか』と呆れた返事が返ってきた。
『最近顔を出さないからもう来ないかと思った』
「来るって言ったじゃん。今日は対面で話してくれないの?」
『生憎、雨の中お前なんかと話してやるほどお人好しじゃないんだ。早く帰れ』
なんて無愛想な奴だ。こっちは雨の中来てやってるのに。
相手の反応にムッと来るも、確かに一方的に来たのはこっちかもと思い直す。
(今日は話してくれないかなぁ)
しばらく待っても来なかったら大人しく帰ろうという結論に至ったので、もう少し待ってみることにした。
……5分ぐらい待っても出てこない。
向こうは今日話す気はないのかなぁと思い、大人しく帰ろうとすると、不意に鉄の扉が動くのが見えた。