腹黒王子とめぐるの耽溺日誌
「昨日、お前倉木となに話してたんだ?」
翌日の昼休みのこと。
今日は佐原君から「購買行こうぜ」と声を掛けてくれたので、一緒に購買まで歩いていた。
「え?いや、普通の話だよ。世間話みたいな」
「ふーん、お前と倉木がねぇ?」
「そう言う佐原君こそ昨日はどこ行ってたの?教室戻った時に居なかったけど」
倉木さんと話し終わった後に教室に戻ったら、佐原君は教室に居なかった。
珍しいなぁってちょっと気になっていたんだよね。
佐原君は私の問いに特に気にした様子もなく「あぁ」と返事をした。
「他のクラスに行ってた」
「へー、佐原君が珍しいねぇ」
「みみず人間の単行本を貸しに行ってたんだよ。布教すんのもファンの役目だろ??」
ドヤ顔で言う佐原君に曖昧に笑いかける。
二部を痛烈に批判してた割には何だかんだ読み続けてるんだから、素直なんだか素直じゃないんだか分からない。
そう他愛のない話をしながら、廊下を歩いていた時だった。
「危ない!!!」
「……え、」
誰かの声と共に、窓ガラスがガシャンッ!!と派手な音を立てて割れるのが目に入る。
翌日の昼休みのこと。
今日は佐原君から「購買行こうぜ」と声を掛けてくれたので、一緒に購買まで歩いていた。
「え?いや、普通の話だよ。世間話みたいな」
「ふーん、お前と倉木がねぇ?」
「そう言う佐原君こそ昨日はどこ行ってたの?教室戻った時に居なかったけど」
倉木さんと話し終わった後に教室に戻ったら、佐原君は教室に居なかった。
珍しいなぁってちょっと気になっていたんだよね。
佐原君は私の問いに特に気にした様子もなく「あぁ」と返事をした。
「他のクラスに行ってた」
「へー、佐原君が珍しいねぇ」
「みみず人間の単行本を貸しに行ってたんだよ。布教すんのもファンの役目だろ??」
ドヤ顔で言う佐原君に曖昧に笑いかける。
二部を痛烈に批判してた割には何だかんだ読み続けてるんだから、素直なんだか素直じゃないんだか分からない。
そう他愛のない話をしながら、廊下を歩いていた時だった。
「危ない!!!」
「……え、」
誰かの声と共に、窓ガラスがガシャンッ!!と派手な音を立てて割れるのが目に入る。