腹黒王子とめぐるの耽溺日誌
「キモ面白いは嬉しいけど、昨日の態度は流石に傷付いたよ」
「褒めてやっただろ?」
「私が話しかけてる時にイヤホンしてたじゃん」
「漫画読んでる途中にぺちゃくちゃ喋られたらうるせーだろうが」
それはそうかもしれない。
なにはともあれ、佐原君と多少打ち解けることが出来てかなり大満足である。
向坂君の言ってた通りにしてみて、まさか本当に上手くいくとは思ってなかった。
ただ、今の所趣味の所でしかお互いの共通点がない。
もっと深い関係性になるには、まず佐原君自身の価値観や言動を知っておかなければいけない。