腹黒王子とめぐるの耽溺日誌
「お前はなんにも分かってない!お前と俺とじゃあセンスが全然違ったみたいだな!もう仲良くなんてしてやんねーから」


「えっ、そ、それは酷いよ!同じ作品を好きな同士じゃん!」


「ふん、価値観の違う奴とは仲良くしねーよ」



そう言って佐原君はイヤホンを耳につける、私から離れるように歩き出した。


(や、やってしまった……)



いくら仲良くなったとは言え、馴れ馴れしく口答えしすぎだったかもしれない。

向坂君の笑顔を思い出して憂鬱な気持ちになった。


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