腹黒王子とめぐるの耽溺日誌
「言いたい事は分かるんだけど、うぅん……」
「あぁ??ったく、めんどくせーなー。お前が何に悩んでんのか知らねーけど、都合の悪いことは考えなきゃ良いんだよ。そんなの直接的に不幸にした奴が悪いんだから、そっちに押し付けちまえば良いのさ」
「押し付ける……」
「そーだよ。つかそんな事世の中に腐るほどあんだろ!そもそも、誰かが得をするって事は、誰かが損してんだよ。そうじゃないと優劣なんて付かないからな」
「おおっ、なんかそれっぽいかも」
妙に納得のいく話だ。
意外とちゃんとした考え方を持ってるんだなぁと素直に感心する。
(確かに、私が気に病む事はないよね……)
元はと言えば、向坂君が倉木さんにそうさせたんだから。
そして、更に元を辿れば立花がそもそも悪事なんてしてなければこんな事にならなかった。
まさか佐原君に相談して、こんなにもモヤが晴れるとは思わなかった。
「佐原君、参考にさせてもらうよ!」
「当たり前だ。俺の有難いアドバイスをちゃんと活かせよ」
ドヤ顔で言う佐原君は相変わらず子供っぽいが、彼のおかげで一旦倉木さんの話を忘れることが出来た。
「あぁ??ったく、めんどくせーなー。お前が何に悩んでんのか知らねーけど、都合の悪いことは考えなきゃ良いんだよ。そんなの直接的に不幸にした奴が悪いんだから、そっちに押し付けちまえば良いのさ」
「押し付ける……」
「そーだよ。つかそんな事世の中に腐るほどあんだろ!そもそも、誰かが得をするって事は、誰かが損してんだよ。そうじゃないと優劣なんて付かないからな」
「おおっ、なんかそれっぽいかも」
妙に納得のいく話だ。
意外とちゃんとした考え方を持ってるんだなぁと素直に感心する。
(確かに、私が気に病む事はないよね……)
元はと言えば、向坂君が倉木さんにそうさせたんだから。
そして、更に元を辿れば立花がそもそも悪事なんてしてなければこんな事にならなかった。
まさか佐原君に相談して、こんなにもモヤが晴れるとは思わなかった。
「佐原君、参考にさせてもらうよ!」
「当たり前だ。俺の有難いアドバイスをちゃんと活かせよ」
ドヤ顔で言う佐原君は相変わらず子供っぽいが、彼のおかげで一旦倉木さんの話を忘れることが出来た。