腹黒王子とめぐるの耽溺日誌
「さ、最低だよ、それは……人の気持ちを利用して……」
「ふふ、じゃあ俺のこと嫌いになった?」
目を細めて笑う彼の目は、私が嫌いになるかもしれないとは1ミリも考えていないようだった。
何も言えなくなった私を見て、ニッコリと微笑みかけると何でもないように話し始めた。
「谷口の事は倉木に任せるとして、俺はまた生徒会周辺を調べようかな。雪平さんは隼瀬と仲良くなれるように頑張ってね」
「………向坂君。そんな事ばっかりしてたら、恨まれていつか刺されちゃうかもしれないよ…?」
倉木さんがこうやって利用されてる事を知ったら、それこそ恨みで復讐してやるとか考えるかもしれない。
そんな私の言葉に、彼は冗談か本気か分からない顔で穏やかに笑った。
「雪平さんになら、俺は刺されたって良いよ」
"最期は好きな人に殺されたいから"
そう言って、彼は愛おしそうに私を見つめた。
本気な訳ないのに、どうしてこんなにも心臓の鼓動が早くなるのだろう。
私だって利用されてるかもしれないのに、その言葉を聞いただけでどうでも良くなってしまう。
だって、私は向坂君のことが大好きだから。
「ふふ、じゃあ俺のこと嫌いになった?」
目を細めて笑う彼の目は、私が嫌いになるかもしれないとは1ミリも考えていないようだった。
何も言えなくなった私を見て、ニッコリと微笑みかけると何でもないように話し始めた。
「谷口の事は倉木に任せるとして、俺はまた生徒会周辺を調べようかな。雪平さんは隼瀬と仲良くなれるように頑張ってね」
「………向坂君。そんな事ばっかりしてたら、恨まれていつか刺されちゃうかもしれないよ…?」
倉木さんがこうやって利用されてる事を知ったら、それこそ恨みで復讐してやるとか考えるかもしれない。
そんな私の言葉に、彼は冗談か本気か分からない顔で穏やかに笑った。
「雪平さんになら、俺は刺されたって良いよ」
"最期は好きな人に殺されたいから"
そう言って、彼は愛おしそうに私を見つめた。
本気な訳ないのに、どうしてこんなにも心臓の鼓動が早くなるのだろう。
私だって利用されてるかもしれないのに、その言葉を聞いただけでどうでも良くなってしまう。
だって、私は向坂君のことが大好きだから。