腹黒王子とめぐるの耽溺日誌
視線を感じる。
そう思い始めたのは、隼瀬君と話した丁度次の日からだっただろうか。
移動教室の時のすれ違いざまの時、佐原君と購買に行っている時、体育の授業中の時。
何をするにしても視線を感じる気がするのだ。
「佐原君」
「んあ?」
「最近、視線を感じたりしない……?」
「はあ?」
昼休み。
ヒソヒソと小声で言う私に、佐原君は怪訝そうな表情をする。
「なにキモいこと言ってんだよ」
「いや本当だって……!最近歩いている時とか、視線を感じることがあるんだよ……」
「あのなぁ、良いか?視線を感じるって言うのは大体が気のせいなんだよ。どっかのえらい学者が実験したって聞いた事あるぜ」
呆れたように紙パックの牛乳を飲む佐原君にうっと言葉が詰まる。
みみず人間なんて変な漫画を読んでるくせに妙に合理的な事を言う時があるんだよなぁ。
そう思い始めたのは、隼瀬君と話した丁度次の日からだっただろうか。
移動教室の時のすれ違いざまの時、佐原君と購買に行っている時、体育の授業中の時。
何をするにしても視線を感じる気がするのだ。
「佐原君」
「んあ?」
「最近、視線を感じたりしない……?」
「はあ?」
昼休み。
ヒソヒソと小声で言う私に、佐原君は怪訝そうな表情をする。
「なにキモいこと言ってんだよ」
「いや本当だって……!最近歩いている時とか、視線を感じることがあるんだよ……」
「あのなぁ、良いか?視線を感じるって言うのは大体が気のせいなんだよ。どっかのえらい学者が実験したって聞いた事あるぜ」
呆れたように紙パックの牛乳を飲む佐原君にうっと言葉が詰まる。
みみず人間なんて変な漫画を読んでるくせに妙に合理的な事を言う時があるんだよなぁ。