腹黒王子とめぐるの耽溺日誌
「前も言ったけど俺を巻き込んだら殺すからな。お前が何したいか知らんけど」


「巻き込む訳ないじゃんか、第一なにも企んでないし」


「本当かよ、まぁ良いけど……あ、てか、今度死体博物館行かね?タイにあるんだけど、一緒に行く奴いねーからさぁ」


「た、タイ!?い、行かないよ!そんな気味悪い所……」


「んだよ、つれねーな」



いきなり何を言うかと思えば、なんとも物騒な博物館だ。

しかも今タイって言った?
そんな映画行こみたいなノリで行ける所じゃないよ!

学生がタイ旅行って結構お金がかかりそうなもんだけど、そう言えば彼はお金持ちだったか…。


むすくれた顔で私を見る彼から逃げるように、もうすぐチャイムが鳴るからとそそくさと自分の席に戻った。


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