腹黒王子とめぐるの耽溺日誌
「……さっき、立花は隼瀬の周りに人が集まるのを嫌っているという話をしただろう?それは中学の時からだったみたいだよ」
(じゃあ……やっぱり、隼瀬君が怯えていたのは立花が原因だったんだ)
彼は自分のせいで周りの人間が不幸になると言っていたけど、実際は立花が手を回していた可能性が高い。
向坂君の方をチラリと見ると、彼は私にこくりと頷き返してくれた。
「じゃあ、中学の時も立花は隼瀬の周りの人間に対して嫌がらせをしていたって事かな」
「いや、中学の時の話は正直よく知らないんだ……ただ、そういう話を小耳に挟んだだけで、立花が実際に中学の時もやってたのかは分からない」
「はっ、入学早々ちょっと交流があっただけの遥香をこんな目に合わせるんだから、それも立花がやったに決まってるだろ」
忌々しいと言うように舌打ちをする慎君。
「でも、そうだとしてなんで立花は隼瀬君を恨んでいるんでしょうか…?なにか確執でもあるのか……」
「それは僕にも分からない……ただ、隼瀬の親しい人間を"憎んでいた"という事だけは確かなようだ」
(うーん……そこまでする目的はなんなんだろう)
考えてみてもさっぱり分からない。
(じゃあ……やっぱり、隼瀬君が怯えていたのは立花が原因だったんだ)
彼は自分のせいで周りの人間が不幸になると言っていたけど、実際は立花が手を回していた可能性が高い。
向坂君の方をチラリと見ると、彼は私にこくりと頷き返してくれた。
「じゃあ、中学の時も立花は隼瀬の周りの人間に対して嫌がらせをしていたって事かな」
「いや、中学の時の話は正直よく知らないんだ……ただ、そういう話を小耳に挟んだだけで、立花が実際に中学の時もやってたのかは分からない」
「はっ、入学早々ちょっと交流があっただけの遥香をこんな目に合わせるんだから、それも立花がやったに決まってるだろ」
忌々しいと言うように舌打ちをする慎君。
「でも、そうだとしてなんで立花は隼瀬君を恨んでいるんでしょうか…?なにか確執でもあるのか……」
「それは僕にも分からない……ただ、隼瀬の親しい人間を"憎んでいた"という事だけは確かなようだ」
(うーん……そこまでする目的はなんなんだろう)
考えてみてもさっぱり分からない。