俺の隣に居る君は…
俺の言葉に



「え…?」



と驚くさのちゃん。

俺は驚くさのちゃんを真っ直ぐ見つめる。



「ずっと、言おうと思ってた。俺、さのちゃんが好きだ。付き合ってほしい」

「陽翔さん…でも私…」



焦るさのちゃん。

さのちゃんが次に言う言葉は簡単に予測できてしまって。

やっぱりそうだった。



「私、変かもしれないんですけど、」

「うん…」

「ときが好きで…」

「うん…」

「従兄弟が好きなんて、可笑しいですよね…」



俯くさのちゃん。

辛そうな顔のさのちゃんに、



「無理させてごめん」



と謝ると、首をブンブンと横にふる彼女。

そして、とても申し訳なさそうな顔で、



「私こそ、ごめんなさい。折角、想いを伝えてくれたのに…」

「大丈夫だよ」

「あのさ…」
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