俺の隣に居る君は…
「いくよー!せーの!」



後ろに向かって思いっきりブーケを投げる。

花言葉は気にせずに白いカーネーションと紫苑、アイレンの花束。

陽翔と2人で見ていいな、と思ったお花で作ったブーケ。

後ろを振り向くとざわざわとする中、ときがブーケを持って立っていた。




「さの、俺がブーケ貰っちゃって良いの?」

「え、ときなんで…」

「サッカーの試合、行ったら副部長になにしてんだー、って怒られた。さのの晴れ舞台ちゃんと見ないとだしな!」




汗だくで、髪の毛のセットもしてなくて、背番号10番のユニフォームを着ているとき。

陽の下で私に笑いかけるときは、そんなの気にならないくらいに輝いていた。




「さのー!」

「なに?」

「結婚おめでとう」

「…ありがとう」
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