あの日見た、君の笑顔を
「ああ、急に言っても困るよな。その、実は前から、気になってたんだ、桜井さんのことが。」
え、なんで?
なんで、私のことを?
そこで、ふいにさっきの沙耶の言葉がよみがえってくる。
『自覚してないだろうけど、あんたはいろんな男子からモテてるんだよ。』
これって、本当なのかな?
いや、でも一人だよ。たった一人だけ。
「うん・・・いいよ。」
「え、マジで?!」
そう言うと、彼は右手でガッツポーズをした。
じゃあ、今私、彼女になったってことだよね?
そ、それって、ホントに?!
ど、どうしよう~。
というか、これからどうすればいいのかな。
そんなことを考えていると、昼休みの終わりを告げる予冷が鳴った。
「あ、じゃあまたな。そうだ、今日一緒に帰れないかな。」
「あ、うん。いいよ。今日は予定空いてるから。」
「そっか、よかった。じゃあ、また後で。」
そう言って、俊也くんは教室へ戻っていった。
はあ、どうしよう・・・って、こんなこと考えてる場合じゃないっ!!
早く、教室に戻らなくちゃ。
そして私は教室へ戻ったが、その後、沙耶と直美に質問攻めされたが、なんとか抑えることが出来た。



< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop