優しい花束をあなたに

一話

休日の土曜日とはいえ花屋に訪れる人達は少ない。
高校生の私は平日二日、休日一日バイトしている。
可愛らしい見た目で店内の雰囲気もいい。本当に大好きな場所で昔からここに通っていた。だから高校生になった時にバイトの面接を受けた。店長は嬉しそうに出迎えてくれた。そして私はこのお店ciliegioで働くようになった。イタリア語で桜という意味らしい。店長の名前はさくらさんだけどお店の名前をciliegioにした理由は少し違うみたい。お客さんに聞かれてその度にはぐらかしていた。私は気にはなるものの触れていない。なんだか誰にも聞かれたくなさそうな。心の中に留めていたそうな。そんなふうに感じたからだ。
「優花ちゃん、お掃除ありがとう。」
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