Ring a bell〜冷然専務の裏の顔は独占欲強めな極甘系〜
 彼の指が杏奈のブラウスのボタンを外していく。肌が露わになると、高臣の手がブラジャーのホックを外し、あっという間に上半身が裸になってしまった。

 杏奈が恥ずかしそうに顔を背けると、高臣がその首筋に唇を押し当てる。それから鎖骨、胸からその先端に到達し、舌で転がされるたびに口から熱い吐息が漏れた。

 反対側の胸を指で弄られ、杏奈の息が少しずつ上がっていくが、下半身がもどかしくなっていく。もっと触って欲しいと思っている自分に戸惑ってしまう。

 今の愛撫だけでも気持ちは良いけど、もっと触って欲しいなんてお願いするのは恥ずかし過ぎる--杏奈がとろんとした瞳で高臣を見つめた。

「杏奈……すごくもどかしそうな顔をしてるよ」
「だ、だって……」
「大丈夫。杏奈が気持ちが良くて溶けてしまいそうな表情も、果てる時の苦しげな表情も、全部愛おしくて仕方ないんだよ。恥ずかしがらなくていいから、ほら、どうして欲しいか教えて」

 この人には全部見られてしまっているんだ--。

「高臣くんにもっと触って欲しい」

 そう言った途端、高臣は鼻息を荒くして杏奈のパンツとショーツをあっという間に取り去ってしまうと、足の間に指を滑り込ませていく。

 あぁ、どうしよう……気持ちいい--その優しい指遣いに杏奈の息が上がっていくのかわかった。

 しかし呼吸が乱れる唇を塞がれ、息も絶え絶えになりながら快感に耐えなければならず、杏奈の体は小刻みに震え始める。そして絶頂に達した杏奈の体は弓形になってソファに沈んだ。

 それから高臣は自分の服を脱いでから、杏奈の足を開かせ、ゆっくりと中へと入っていく。高臣のでいっぱいになったのを感じながら、杏奈は満足感に包まれた。

「愛してるよ、杏奈」
「……私も……高臣くんが好き」

 高臣は驚いたように目を見開いてから、クスッと笑う。

「"愛してる"にはまだ到達していないんだね。俺の頑張りがまだ足りないようだ」
「頑張りって……そういうことじゃなくて……あっ!」

 急に激しく動き始めたので、杏奈は快楽の波に逆らえず、高臣に抱きつくとぐったりと果ててしまう。
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