ただの道具屋の娘ですが、世界を救った勇者様と同居生活を始めます。~予知夢のお告げにより、勇者様から溺愛されています~
わけが分からない。
それではラウレルは、予知夢を見る前からビオレッタのことを好きだったということになる。
しかし、ビオレッタはグリシナ村でただ道具屋を営んでいただけだ。どこにラウレルから好かれる要素があるというのだ。
「詳しいことは本人に聞いたこと無いけど、とにかくラウレルはビオレッタちゃんしか見えてないの。
ビオレッタちゃんと離れたくないからグズグズとグリシナ村に留まって、グリシナ村を発つ直前に例の予知夢を見て、発ってからは確実に魔王倒すためにひたすらレベル上げ。キツかったわ、あれは」
カメリアが当時を思い出して遠い目をしている。おかげでカメリアのレベルも99だ。ここまで来れば最上位魔法が軽々と撃てるとのこと。単純にすごい。
「あんなに早く魔王討伐出来たのはビオレッタちゃんのお陰みたいなものなんだから、あんまり自分を卑下しなくても良いと思うんだけど」
「とんでもないことを言わないで下さい……」
ビオレッタは震え上がった。結婚するためには魔王を倒さなければならなくて、ラウレル達は相当無理をしたらしい。自分のせいで、と思うと、カメリアに平謝りしたい気分だ。
「……でも、気持ちを聞いてくれてありがとうございました、カメリア様。ずいぶんと心がスッキリした気がします」
「話くらいならいつでも聞くわよ! ラウレルのことも色々教えてあげる」
そう言って、カメリアはまたウインクをした。
二人はポットのお茶が無くなるまで、女同士の話を楽しんだのだった。
それではラウレルは、予知夢を見る前からビオレッタのことを好きだったということになる。
しかし、ビオレッタはグリシナ村でただ道具屋を営んでいただけだ。どこにラウレルから好かれる要素があるというのだ。
「詳しいことは本人に聞いたこと無いけど、とにかくラウレルはビオレッタちゃんしか見えてないの。
ビオレッタちゃんと離れたくないからグズグズとグリシナ村に留まって、グリシナ村を発つ直前に例の予知夢を見て、発ってからは確実に魔王倒すためにひたすらレベル上げ。キツかったわ、あれは」
カメリアが当時を思い出して遠い目をしている。おかげでカメリアのレベルも99だ。ここまで来れば最上位魔法が軽々と撃てるとのこと。単純にすごい。
「あんなに早く魔王討伐出来たのはビオレッタちゃんのお陰みたいなものなんだから、あんまり自分を卑下しなくても良いと思うんだけど」
「とんでもないことを言わないで下さい……」
ビオレッタは震え上がった。結婚するためには魔王を倒さなければならなくて、ラウレル達は相当無理をしたらしい。自分のせいで、と思うと、カメリアに平謝りしたい気分だ。
「……でも、気持ちを聞いてくれてありがとうございました、カメリア様。ずいぶんと心がスッキリした気がします」
「話くらいならいつでも聞くわよ! ラウレルのことも色々教えてあげる」
そう言って、カメリアはまたウインクをした。
二人はポットのお茶が無くなるまで、女同士の話を楽しんだのだった。