【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~

冬とコンビニ吸血鬼

 
 私がよく行くコンビニがある――。

 そこの店員の一人に吸血鬼の男性がいる。

 高校へ通うようになってから、ほぼ毎日私はそのコンビニを利用しているけど夕方から深夜または朝方まで……その吸血鬼は働いていた。

 冬の寒い風が吹くと、ついつい寄り道したくなってしまう。
 
「いらっしゃいませ~こんばんは」
 
 学校帰り、夕方のコンビニに響く明るい声。
 吸血鬼のスマイルは牙がキラッと光っている。
 私が買う物と言ったら朝はパンやお弁当。
 夕方はお菓子とジュースたまに雑誌。お母さんに頼まれて卵や牛乳。
 結構な常連だと思う。
 
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