【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~

 あの日を、タイムリープしてるみたい。
 でも今は、まだ雪もなくて……。

 そして私は、あの時とは違うことで悩んでいる。

 暗い夜道を二人で歩く。

「何があったの?」
 
「……お友達を、多分……傷つけちゃって……」

「そっか……仲直りできそう?」

「……仲直り……」

 どうなるんだろう?
 彼は、もう私から離れていくのかな。

「わからないです」

 肉まんを食べた。
 味はしない、なんて事はなくて美味しい。
 皮はふわっとしてるのに、もちもち噛みごたえもある。
 中の餡は、やっぱりお肉ゴロゴロ。
 もっと美味しくなったかも?

 肉まんだって進化するのに、私はずっと馬鹿なままだな。
< 103 / 111 >

この作品をシェア

pagetop