【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~
「そっか、僕はコンビニのみんなにお土産届けて帰るかな」
「そ、そうですか」
『コンビニのみんな』かぁ……。
「……もし気持ち悪くなかったら、このお菓子もどうぞ」
黒野さんは、紙袋にいっぱい入ってる菓子折りを私に一つ差し出した。
「あ、純白の恋人……いいんですか?」
「うん。いっぱい買ったから、太陽君とお母さんによろしくね」
「は、はい……嬉しいです。ありがとうございます!」
えー!
えー!
えー!
わ、私すごくすごくすごくすごく特別な存在なんじゃない!?
すごく特別な女の子なんじゃ……!
「あー黒野さん! おかえりなさーい!」
「あ、ただいまです」
んんんんん!?
コンビニのドアから飛び出してきたのは、新人の女の子。