【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~
「みんな帰ってくるの待ってたんですよ~~!! 事務所でお茶でも飲んでってくださいよぉ」
「あーうん、お土産持ってきたから、じゃあお邪魔しようかな」
「店長も黒野さん来たら呼んでって言ってましたぁ!」
「そっかぁ」
「私、店長に電話します!」
「ありがとう、益田さん」
「やだなーレイちゃんって呼んでくださいよぉー! ってあれ……」
やっと私の存在に気付いた『レイちゃん』。
ふぅん……レイちゃん……。
「じゃあ、私は……此処で……」
「あ、うん。月ちゃん、買い物は?」
私の顔と黒野さんの顔を交互に見てる。
店員さんでしょ!
早くお仕事に戻ったらいいのに、なんで、どうして見てるのよ。
「じゃあ、私は中で待ってますね」
はぁ……『レイちゃん』が中に入った。
中と外。
外を選んだのは私。