【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~

秋とコンビニ吸血鬼



「秋……かぁ……」

 私は葉っぱが赤く色づき始めた木を見上げる。
 あの冬から……もう秋?
 吸血鬼の事だけじゃなく、学校生活も充実してる。
 だからなの?
 早すぎるよ。
 もう二年生も後半だ。

 学校帰りの寄り道は当然コンビニ。

「いらっしゃいませー! あったか美味しい焼き芋~ありますよーご一緒にいかがですかぁ~~?」

 コンビニに入ると響く、元気な声。
 吸血鬼ではない、新人の『レイちゃん』。
 元気で愛想のいい彼女は、もう看板娘みたいな雰囲気。
 
 今日は吸血鬼いない……な~んだ。
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