【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~

「それ焼き芋?」
 
 あ、やだ。
 焼き芋掴んでる私。
 湯気がたっているホカホカの焼き芋持ってる。

「う、うん。今買ったの」

 私はコンビニを指差す。

「へぇー旨そうだね」

「う、うん。美味しいよ」

「俺も買ってみよ! ちょっと待ってて!」

「えっ!?」

 尾瀬君!?
 ドアが開いてレイちゃんがこっち見たのがわかった。
 本当に、即焼き芋買ってる。
 そしてすぐに出てきた。

「お待たせ!」

「う、うん」

「あー……見てたら旨そうで俺も食べたくなった」

「えー嘘でしょっ」

「嘘じゃないって、ホント」

「あはは、おかしい」
< 69 / 110 >

この作品をシェア

pagetop