【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~

「そ、そうです! 私は友達です! 高校の! グループの!」

 ややややだ!! 
 また余計な事言っちゃったよぉー!

「そうなんだぁ~青春だね。あ、これお茶あげるよ二本あったから」

 吸血鬼は黒いトートバッグからお茶を二本取り出した。

「えっ」

「悪いですよ。俺、買いに行こうと思ってたとこで」

 尾瀬君も吸血鬼のこと……知ってたんだ……仲良しさん?

「焼き芋買ってくれたんでしょ? いつも買いに来てくれるしー常温だけど、どうぞ~。店長に箱でもらったんだけど、僕は店で買えばいいからさ。遠慮しないでいいよ~」

 コンビニで売ってるほうじ茶だ……。
 一本ずつ、渡してくれた。

「ありがとうございます……嬉しいです」

 やったぁ~。吸血鬼がくれたお茶。
 飲まないで永久保存しよう!!
< 78 / 110 >

この作品をシェア

pagetop