【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~
「そ、そうです! 私は友達です! 高校の! グループの!」
ややややだ!!
また余計な事言っちゃったよぉー!
「そうなんだぁ~青春だね。あ、これお茶あげるよ二本あったから」
吸血鬼は黒いトートバッグからお茶を二本取り出した。
「えっ」
「悪いですよ。俺、買いに行こうと思ってたとこで」
尾瀬君も吸血鬼のこと……知ってたんだ……仲良しさん?
「焼き芋買ってくれたんでしょ? いつも買いに来てくれるしー常温だけど、どうぞ~。店長に箱でもらったんだけど、僕は店で買えばいいからさ。遠慮しないでいいよ~」
コンビニで売ってるほうじ茶だ……。
一本ずつ、渡してくれた。
「ありがとうございます……嬉しいです」
やったぁ~。吸血鬼がくれたお茶。
飲まないで永久保存しよう!!