【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~

「あ、黒野さん。私がレジやりますねー。冷蔵庫の補充お願いしまーす」

「え? あ、はい」

「いらっしゃいませ~」

 えっ? 何が起きたか理解できない……。
 どうして私の会計をレイちゃんがやるの!?

「アイスが二点で~368円でーす」
 
 ひどいひどいひどい!!
 ワンピース着たのは、貴女のためじゃないですけど!?
 ギルティ!
 ギルティだよぉ!
 あんまりだ。
 私は哀しくて悔しくて、間違えて新しい五百円玉を出してしまった。

 あ、集めてたのに……!
 お父さんは新しいの集める意味ないだろって言うけど、私は集めてる!

 無情に違う小銭になってしまった五百円玉の化身……つまりお釣りをレイちゃんがくれた。

「あのぉ」

 そしてコソッと私に話しかけてきた。
 なに……!?
 もしかしてライバルの宣戦布告!?
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