【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~
「さっき、焼き芋を買った男の子と店の外で話してましたよね」
「え?」
「彼の彼女さんですか?」
「違います」
動揺より先に口から出てた。
「じゃあ、友達?」
「そうですね」
「あの人、尾瀬さんって言うんですよね」
「うん」
レイちゃん、めっちゃ話してくる。
まぁ後ろに並んでる人はいないけど。
「付き合ってる人っています?」
「うーん。いなさそうだけど……」
「いない? いない?」
「多分」
「好きな人は?」
「うーん、わからないです」
「そっかーありがとうございましたーあ!」
レイちゃんは、ふざけて店員さんみたいにお礼を言う。
いや、店員さんなんだから今の恋バナみたいのがふざけた時間?
それと同時にお客さんも店に入ってくる。