【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~

 ポップコーンが結構残っちゃって、二人で最後に一気に食べた。

 あぁー吸血鬼かっこよかったな。
 着物も似合ってたし、洋装もかっこよかった……。

 剣技最高!
 最後のキス、ドキドキしちゃったよ……。
 
 まさか、私の好きな吸血鬼も……あんなバトル……するわけないない。
 でも、好き。

 フライ揚げてる背中も、お弁当出してる時もかっこいいもん。

「はぁ~~よかった……」

 どっちの吸血鬼も私には尊い。
 私はまた思い出してハンカチで涙を拭く。

 お昼の12時を過ぎちゃったから、私達はショッピングモール内にあるレストランに入った。
 尾瀬君は、ちょっとオシャレな店に入りたいっぽかったけど。
 私はお小遣いもあんまりないから、いつものファミレスにしてもらった。

「映画、面白かったね。月ちゃんは、満足した?」

「うん! すごく!」

 うーん。帰りに結局また女の子のアクキーも買ってしまったから、ドリンクバーとドリアだけかな。
 なんだかアクキー吸血鬼とヒロイン、2つ飾りたくなっちゃったんだもん。
 私はメニューとにらめっこする。
 600円でギリ足りる!
 これで決まりだ!!
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