【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~

 ちょっとスポーツ用品見て、本屋見て、私達はまたバスに乗って帰る。
 陽が落ちるのも早くなってる気がするな。

「送るよ」

「まだ明るいし、大丈夫だよ」

 それでも、尾瀬君はそのまま私の家の方向に歩き出す。

「コンビニは寄らないの?」

「うん、焼肉までにお腹空かせないとだし」

 二人でコンビニに入るのもね。
 そう、そうだ。
 だって、レイちゃんは尾瀬君のことが……二人でいるとこ見せたら私がギルティになっちゃう。

「ごめん。食べさせすぎた?」

「ううん、すぐお腹空くから大丈夫。ご馳走してくれて、ありがとう」

「ただのファミレスだけど」

「安くて美味しくていいよね」

「うん、俺もそう思う」
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