チョコより甘い恋を。
美冬&賢人
物件の契約と、家具探しの帰り。

賢人の家に2人で戻る。

お互いの手は、しっかりと握られている。

必要のない荷物は、彼の家に置かせてもらった。

来月、卒業旅行が終わったら、先程契約した家に賢人と2人で住むのだ。

2LDKの部屋。

収納も広めで、リビングも広々なので、とソファー等も置いて癒やしの空間に出来そうだ。


学部こそ違うが、大学は同じになる。

生活リズムも、賢人のアルバイト次第だが、問題はないはずだ。

「お疲れ様!

いろいろ説明聞いて、重い物も持ってもらって、疲れたでしょ。

チョコサンドクッキー、良かったらどうぞ」

「お、美冬の手作り?

ありがとう。

毎年凝ったもの作ってもらって、悪いな。

美冬なら、いい奥さんになれそう」

「ねぇ、その台詞、今言う?」

「ん?
今言っちゃダメなの?

こういう台詞は、言いたいときに言わないと」

そんな台詞、ズルイよ。

甘えたくて、身体が疼いてきちゃうじゃん。

< 11 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop