チョコより甘い恋を。
深月&道明
ブラウニーは、綺麗にラッピングされて紙袋に入れられている。
それに、普段何かとお世話になっている道明のご両親の分も、ブラウニーが入っている。
せっかくのバレンタインだ、ミッチーに渡したいけれど、渡すタイミングを失ってしまった。
ミッチーは、私が勝手に付けた道明のあだ名だ。
彼は車の免許取得と、アルバイトに忙しく、なかなかデートの時間も作れないでいる。
私がいなくてもリア充してるじゃん、ミッチーってば。
悩んでいても仕方ないと、道明の家まで来てみたものの、両親もいないだろう。
渡したい相手がいないのに、いつまでもここにいる理由はない。
……帰るか。
踵を返そうとした、その時だった。
「深月ちゃん?
どうしたの?
秋山家の前でボーッと立ち尽くして。
ウチの両親もいるから、中入ろう?
今日来るって、連絡しておいたんだ。
ここにいると寒いよ」
営業向けのハツラツとした声が背中に届いた。
それに、普段何かとお世話になっている道明のご両親の分も、ブラウニーが入っている。
せっかくのバレンタインだ、ミッチーに渡したいけれど、渡すタイミングを失ってしまった。
ミッチーは、私が勝手に付けた道明のあだ名だ。
彼は車の免許取得と、アルバイトに忙しく、なかなかデートの時間も作れないでいる。
私がいなくてもリア充してるじゃん、ミッチーってば。
悩んでいても仕方ないと、道明の家まで来てみたものの、両親もいないだろう。
渡したい相手がいないのに、いつまでもここにいる理由はない。
……帰るか。
踵を返そうとした、その時だった。
「深月ちゃん?
どうしたの?
秋山家の前でボーッと立ち尽くして。
ウチの両親もいるから、中入ろう?
今日来るって、連絡しておいたんだ。
ここにいると寒いよ」
営業向けのハツラツとした声が背中に届いた。