チョコより甘い恋を。
ミッチーのお父さんも、温かいコーヒーを差し入れてくれた。

「すみません。

連絡も無しに、突然お邪魔しましたのに。

ありがとうございます」

「身体冷やすと大変よ?
大事にしないとね?

何せ、何年か後に孫が見れる可能性もあるものね?

深月ちゃんと道明の人生だもの。

今の不安定な世の中で、大変な重荷を背負う子育てを強制するつもりはないのだけど。

ほんの少しくらいは期待しているのよ」

危うく、コーヒーを吹き出すところだった。

「ちょっとお母さん!?
まだ早いでしょ……

まだ2人共大学生よ?

道明はバカだから、手作りお菓子作って来てくれた彼女を放ったらかして。

車の免許なんて、そんな急ぐ必要ないでしょ。

アイツの年齢で車持ってるのなんて、余程の金持ちよ。

アルバイトも詰め込んでるんだって?

何やってるのよ、全く。

深月ちゃん、ホントにこんなバカでいいの?」

「良かったら、皆さんで食べて下さい。
お口に合うといいんですが……」

そう言って、手作りのブラウニーを手渡した。
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